人生最後の一日だと思って過ごす

人の運命、寿命はわかりません。当院に長年入院されていた患者さんが、先日急に亡くなられました。少しだるそうにしているとの看護の意見を受けて、検査したところ大きな肺の腫瘍が見つかりました。先月の血液データや、5ケ月前のレントゲンでは異常は認めていませんでした。翌日近医を受診しましたが、進行がんで対症療法になるとのことでした。2日後の午前中には、呼吸状態が悪くなり、その夜に亡くなられました。あっという間の3日間でした。苦しむ期間は短くてよかったのかもしれません。ご冥福をお祈りいたします。

私の恩師の橋本元秀先生が50歳で若くして亡くなられましたが、平成16年3月上旬に進行した食道がんが見つかって、7ケ月後の10月26日に亡くなられました。

「小さなことにくよくよするな」という本に「今日が人生最後の日だと思って過ごそう」というものがあります。目の前の一日を大事にしたいものです。いつまでもあると思うな親と金と自分の命です。

ウクライナへのロシアの侵攻も4ケ月が過ぎました。まだまだ長引きそうです。一人一人がよく考えてできることをしていくしかありません。考えさせられます。

昨年9月末で緊急事態宣言は解除されましたが、精神科病院は一度院内にウイルスが入り込むと大変でして、外出面会等には引き続き慎重な対応を続けています。ご理解ご協力をお願いいたします。

コロナで在宅勤務が増えるとオンオフの切り替えが難しく、ストレスを上手に発散するのが難しいところもあると思います。こういう時こそ、目の前のことにしっかり向き合う、大事なことに気持ちを向けるようにしたいものです。声を掛け合い励ましあって、今を精一杯生きましょう。

コロナの感染者を減らすのには、我々一人一人が、できることをやっていくことが大事です。頻回の手洗い、手指消毒、外出時のマスク着用、三密を避け、体調管理をこころがけることです。

医療体制のひっ迫を避けるためには不要不急の外出を控えるのが大切です。コロナで亡くなるかた、コロナ以外の病気で亡くなるかた、事故で亡くなるかた、将来的経済的な不安で自殺で亡くなるかた等々、さまざまです。医療には限界がある、医療資源は限られている、人間の命には限りがある、など当たり前のことを改めて考えさせられる機会になっているとも言えます。神様が人類に与えた試練といえます。周囲への思いやりの気持ちをもって心を穏やかに自分のできることに集中したいですね。

コロナの自粛生活は長引きそうです。これまでとは違った新しい生活様式、価値観を身につけていく必要があるように思います。

目の前のできることに集中して、日々過ごしていきたいですね。人間いつかは病気か事故かで亡くなるものです。神のみぞ知るということです。今を精一杯生きたいものです。

精神科病院もなかなか厳しい時代を迎えています。高齢者だけでなくさまざまな病態のかたが増えてきています。利用者のかたの悩みにしっかりと寄り添う医療、看護、支援を展開していく必要があると思っています。

当院は、これからもより安全な治療環境の提供に職員一同努力して参ります。地域のかたがたのさまざまな困りごとに相談に乗れる、頼りになる病院を目指していきたいと思っています。

今日もお会いするかた一人一人に笑顔で気持ちよく挨拶して一日を過ごしたいと思います。

令和4年6月27日